幼児教育を始めるにあたって、おすすめの知育教材が「パズル」です。知育教材のパズルは、子どもが頭で考えながら手を動かすことの練習になり、楽しみながら学ぶ機会も作れます。
知育教材のパズルを選ぶとき、2歳児にはどのくらいのピース数がよいのか悩む人も多いのではないでしょうか。当記事では、2歳児の知育教材にパズルを選ぶメリットから、2歳児に合ったパズルのピース数や種類の選び方、子どもにパズルをさせるときのコツまでを解説します。
1.パズルは2歳児に効果的?主なメリット3つ
幼児期の子どもは脳や身体が著しく成長する時期であり、中でも2歳児は思考力や自我が発達する年齢であると言われます。2歳児などの幼児期にある子どもにパズルをさせるメリットは、主に下記の3点です。
- ・論理的思考力が身につく
- ・集中力が身につく
- ・自己肯定感を得られる
ここでは、それぞれのメリットについて、子どもに対して具体的にどのような効果が期待できるかを解説します。
1-1.論理的思考力が身につく
論理的思考力とは、物事を筋道立てて考える力のことです。パズルはバラバラのピースを組み合わせる遊びであり、完成形をイメージしながらピースを組み立てる必要があります。
子どもはパズルのピースを手に取りながら、どのようにピース同士を組み合わせればよいかを考えるでしょう。パズルを繰り返し遊ぶうちに、ピースごとの形・イラストといった情報に基づく方法でパズルを完成させられるようになり、論理的思考力が身につきます。
1-2.集中力が身につく
パズルを完成させるためには、複数のピースをじっくりと観察して、試行錯誤しながら組み合わせなければなりません。パズルを通して子どもに集中力が身につく点がメリットです。
最初のうちは1つのパズルに長時間かかっていた子どもも、繰り返しパズルを完成させるうちに、集中力を発揮して短い時間で完成するようになります。幼児教育で文字や数字を学ばせる前に、集中力はぜひとも身につけさせたい能力です。
1-3.自己肯定感を得られる
パズルを完成させた子どもは「完成させられた」という達成感に満たされ、「もっと難しいパズルにチャレンジしてみたい」という意欲が生まれることもあります。成功の体験によって自己肯定感を得られる点が、パズルのメリットです。
2歳児は自我が発達する時期であり、さまざまな事柄を自分でやってみたいと感じるようになります。難しい問題にもチャレンジする姿勢を子どもに持ってもらうためには、パズルがおすすめです。
2.【2歳児】パズルは何ピースがいい?選び方を解説!
知育教材のパズルを選ぶときは、ピース数はあくまで目安として捉えて問題ありません。子どもはパズルに興味を持つと、ピース数をあまり気にせず完成を目指して努力できます。
知育教材のパズルは、子どもが意欲的に遊べるかどうかが重要です。以下では、2歳児に適したパズルの選び方を3つのポイントに分けて解説します。
2-1.【ピース数】5~10ピース
2歳児に贈るパズルのピース数は、5~10ピースを目安としましょう。特にパズルが初めての子どもには、5ピースなどの簡単なものから始めるのがおすすめです。
簡単なパズルから始めると、子どもはパズルの基本的な遊び方や法則性を学べます。ピース同士を組み合わせられることや、ピース表面の絵がつながることを子どもが理解できるようになってから、ピース数の多いパズルにチャレンジさせましょう。
子どもが5~10ピースのパズルを簡単に完成させられるようになったら、5ピース数以上のパズルを選びます。20ピース・30ピースといったようにピース数が増えると、パズルの完成にかかる時間は増えるものの、完成させたときに子どもが得られる達成感も大きくなります。
最初のうちはピース数が少ないパズルを選び、徐々にピース数が多いパズルへと切り替えると、子どもは難しいパズルも完成させられるようになります。パズルを完成させる楽しさを子どもが味わえるように、子どもの成長に合ったピース数のパズルを選びましょう。
2-2.【種類・サイズ】型はめパズル・大きめ
知育教材のパズルには、図形パズルやジグゾーパズルといった種類があります。2歳児であれば、子どもがチャレンジしやすい型はめパズルがおすすめです。
型はめパズルとは、個性的な形状のピースを合致する穴へとはめ込むタイプのパズルです。型はめパズルには「立体タイプ」と「平面タイプ」があり、特にジグソーパズルのようにピース同士を組み合わせる平面タイプは、2歳児にちょうどよい難易度と言えます。
また、ピース一つひとつが大きめサイズのパズルを選ぶのがおすすめです。大きめのピースは子どもの手で掴みやすく、色や形状の違いも分かりやすくなっています。
2-3.【デザイン】子どもが好きな絵
パズルのデザインも、2歳児向けのパズル選びで重視すべきポイントです。動物や乗り物、人気キャラクターといった子どもが好きな絵を選び、意欲的にパズルで遊んでもらえるようにしましょう。
子どもは好きな絵がデザインされたパズルに関心を持つ傾向があります。パズルを完成させるとデザインされた絵も完成することを伝えれば、子どもはモチベーションを保ちながらパズルにチャレンジできるでしょう。
子どもが好きな絵がデザインされたパズルは、ピースの絵柄や色合いのつながりに子どもが気づきやすいというメリットがあります。完成図を想像しながら楽しくパズル遊びをして、完成したときに大きな喜びを感じてくれるでしょう。
3.子どもにパズルをさせるときのコツ3選
2歳児にパズルをさせたい場合は親子で楽しむことが重要です。子どもと一緒にピースの組み合わせを探したり、パズルの完成を喜んだりしましょう。親が楽しんでいる姿を見て子どもは嬉しくなり、パズルをもっと頑張ろうという意欲を出す効果が期待できます。
親子でパズルを楽しむときは、親はパズルとのかかわり方に注意して、子どもの楽しみを削がないようにしましょう。ここからは、子どもにパズルをさせるときに親が押さえるべきコツを3つ紹介します。
3-1.ヒントは最低限にする
子どもがパズルで悩んでいるときに、親がピースの正しい位置をそのまま教えてしまっては、子どもの考える機会を奪ってしまいます。親が与えるヒントは最低限にすることがコツです。
たとえば、ピースの絵柄を見本の完成図と照らし合わせて、正しい位置を発見できる線や色合いなどのヒントを与えましょう。子どもがピースのはめ方で困っているときは、お手本を見せてあげます。
親はなるべく手を出さずに見守り、パズルを完成させる楽しさを子どもが感じられるようにサポートしてください。
3-2.親は指摘をしない
子どもがパズルに集中しているときは、親が指摘をしないのも大切です。たとえば、ピースを間違えた場所にはめたとき、親が「ピースの場所が違う」と指摘すると、子どもの集中力は途切れてしまいます。「パズルで間違えると怒られる」と認識してしまい、子どもがパズル嫌いになる可能性もあるでしょう。
知育のためにパズルをさせるのは親の都合であり、子どもにとってパズルはゲームです。子どもがパズルで楽しく遊べることを第一に、親は子どものそばで見守る姿勢でいましょう。
3-3.子どもの意欲を優先する
子どもがパズルで論理的思考力や集中力を発揮するためには、子どもがパズルへの意欲を持つ必要があります。親がパズルをやらせたいと思っていても強制はせず、子どもの意欲を優先してください。
子どもがパズルへの意欲を持ってくれないときは、親がパズルを楽しくやっている姿を見せるのがおすすめです。親の楽しそうな姿に子どもは好奇心をそそられて、パズルをやってみたいと感じるきっかけが作れます。