幼い子どもを持つ保護者の方で、「鉛筆の正しい持ち方を教えたい」「変な癖がついてしまった鉛筆の持ち方を矯正したい」と思う人は多いでしょう。子どもの頃から鉛筆を正しく持てるようにすることで、多くのメリットがあります。
この記事では、子どもに鉛筆の持ち方を教える際のポイントと、自分の言葉で鉛筆の持ち方を教えることに自信のない人・子どもが鉛筆を上手に持てないことに悩む人向けに、おすすめのサポーターを紹介します。
1.そもそも鉛筆の正しい持ち方とは?
毎日鉛筆やボールペンなどを使用していても、正しい持ち方に自信のない人は少なくありません。以下のコツを押さえることで、子どもに正しい鉛筆の持ち方を教えやすくなります。
<正しく鉛筆を持つコツ>
(1) | 親指と人差し指をつなげて輪っかを作ります。OKサインを作るよう教えてもよいでしょう。 |
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(2) | 鉛筆の削ったほうを親指と人差し指で持ちます。削られた部分より少し先を持つのがおすすめです。 |
(3) | 鉛筆を親指と人差し指で掴んだまま、削ったほうが斜め下を向くように鉛筆を回転させます。 |
(4) | 人差し指に沿うように鉛筆の角度を調整します。 |
(5) | 中指・薬指・小指をそっと添えて完成です。添える3本の指の中には、卵が入っているイメージで、軽く握りましょう。 |
鉛筆の持ち方に癖がつくと、直すのに時間がかかる恐れがあります。中指も使って鉛筆を持っていないか、親指は上を向いていないかなど、気になる点はしっかり伝えましょう。
2.子どもの頃から鉛筆を正しく持てるようになるメリットは?
子どもの頃から鉛筆を正しく持てるようになると、さまざまなメリットを得られます。
・手が疲れにくい
鉛筆を正しく持つことで、書いていても手が疲れにくい点がメリットです。正しく鉛筆を持つと、手指に過度な力が入らず程よい筆圧で文字が書けます。中指を使ったり、鉛筆を握ったりして鉛筆を持つと、無駄なところに力が入ってしまいます。
・文字をきれいに正しく書くことができる
鉛筆を正しく持つと、文字をきれいに正しく書くことにつながります。正しい持ち方で鉛筆を持つと可動域が広がるため、鉛筆を自由に動かしやすくなります。筆の運びが自由になると、きれいな文字を書くのに重要な「とめ」「はね」「はらい」をしっかりつけられる点がメリットです。
・勉強に集中して取り組める
正しく鉛筆を持つことは、勉強への集中力にもつながります。鉛筆を正しく持つと、文字を書く姿勢も自然ときれいになります。正しい鉛筆の持ち方で手が疲れにくく、きれいな姿勢で肩や首の負担が少ないことが、長時間の勉強に集中できる理由です。
鉛筆を正しく持てるようになると、身体的な疲労が軽減され、正しくきれいな文字を集中して書くことができます。
2-1.子どもが鉛筆を上手に持てず、悩む保護者は多い?
子どもが鉛筆を上手に持てないことに悩む保護者は少なくありません。
鉛筆を握ったり、親指が突き出ていたりと、見た目から子どもの鉛筆の持ち方について違和感を抱く人が多い傾向です。しかし、きちんとした鉛筆の持ち方が自分でも分からず、子どもに教えられないことに悩みを抱える保護者もいます。
また、子どもに正しい鉛筆の持ち方を何度教えても改善されず、心が折れそうな保護者もいるでしょう。子どもの年齢を問わず、鉛筆の持ち方を上手に教える方法や一度染みついた頑固な持ち方の癖について、多くの保護者が戸惑いや不安を抱えています。
3.子どもに鉛筆の持ち方を教える際のポイント
子どもに鉛筆の持ち方を教える際のポイントは、以下の通りです。
・手や指先の使い方を教える
鉛筆の持ち方を教えるときは、指先の使い方と手の位置をセットで教えるとよいでしょう。手を机にしっかり固定すると、手首が自由になり指先に余計な力を入れずに文字を書くことができます。特に、中指や親指に力が入る鉛筆の持ち方の子どもには、正しい鉛筆の持ち方とセットで手の位置を指導するとよいでしょう。
・写真や動画などで正しい鉛筆の持ち方を見せる
鉛筆の正しい持ち方の写真や動画を見せると、子どもにも分かりやすく伝わります。写真であれば、目につきやすいリビングなどに貼るとよいでしょう。鉛筆の持ち方の解説動画を使用すると、子どもが楽しく習得することができます。保護者自身が鉛筆の持ち方に自信がない場合にも取り入れやすい指導方法です。
・鉛筆にマークをつける
親指と人差し指を置く位置にマークしておくと、子どもが鉛筆を持つときに分かりやすくなります。正しい鉛筆の持ち方を教わっても、一度手を離すと自分の癖に戻る子どもは少なくありません。好きな柄のシールやマークをつけておくと、子どもも喜んで実践しやすくなります。
・運筆のトレーニングを行う
正しい持ち方を覚えた子どもには、書くことに慣れるため運筆力を高めるトレーニングを行いましょう。運筆とは、自由自在に文字を書ける力です。鉛筆を正しく持つことができても、筆記できなければ意味がありません。最初はなぐり書きから始め、なぞり書きや点つなぎなどを取り入れ、さまざまな線を描くトレーニングを行いましょう。
3-1.子どもに鉛筆の持ち方を教えるのはいつ頃から?
3歳頃から子どもに鉛筆の持ち方を教える人が多い傾向です。鉛筆を正しく持てるようになるのは3歳前後と言われていますが、個人差があるため子どもの成長段階に合わせて教え始めましょう。文字に興味を持った、クレヨンを使う手がしっかりしてきたなどの変化が見えたときが、鉛筆を教えるのに最適なタイミングです。
誤った鉛筆の持ち方を一度身につけると、なかなか癖が抜けません。小学校入学前に正しい鉛筆の持ち方を教えることが大切です。
3-2.正しい持ち方を定着させるためには「褒め方」も重要!
鉛筆の正しい持ち方を教えるときには、子どもを褒めてやる気を出させることも大切です。鉛筆の持ち方がなかなか上達せず、何度言っても直らないと、子どもを叱ってしまうこともあるでしょう。
しかし、叱ることで鉛筆を持つ練習にネガティブな印象やプレッシャーを与える恐れがあります。子どもの挑戦する気持ちを尊重し、褒めながら鉛筆の持ち方を教えましょう。
以下のポイントを押さえながら鉛筆の持ち方を指導すると効果的です。
- ・できていたところを具体的に褒める
- ・結果的にできなくても、行動に移した過程を評価する
- ・褒める前に子ども自身に頑張ったポイントを話してもらう
できないことを叱るのではなく、少しでもできたときに褒めることで子どもの自信につながります。また、結果的にできていなくても、プロセスや子ども自身が感じた努力ポイントに着目して褒める方法もおすすめです。
4.鉛筆の持ち方を矯正したい場合は「鉛筆補助具」を使うことがおすすめ!
「鉛筆補助具」とは、鉛筆に装着して正しい鉛筆の持ち方をサポートするグッズです。鉛筆補助具に指を添えるだけで、正しく鉛筆を持てるようになります。
特に、鉛筆をグーで握り持ちしてしまう子どもは、鉛筆補助具を取り入れるとよいでしょう。子どもの鉛筆の持ち方を矯正したい人や、自分の言葉で教えることに不安がある人は、「鉛筆補助具」を利用するのがおすすめです。
鉛筆補助具の「【Yo-i ヨーイ】トンボ鉛筆★持ち方器具:もちかたくん&ユビックス」は、指を置く位置をサポートするための「もちかたくん」と、正しい角度で鉛筆を持つための「ユビックス」のセット販売です。丸・六角・三角と多くの鉛筆の軸に対応しており、専用の鉛筆を購入することなく持ち方の練習を始められます。
親指・人差し指の位置を確認できるだけの鉛筆補助具が多い中、鉛筆の角度まで覚えることができる点がポイントです。
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