「子どもの将来を豊かにしたい」と考える親の中には、子どもが1歳の段階で習い事を受けさせることを検討する人もいるでしょう。しかし、早い時期からの習い事にはメリット・デメリットがあるため、実際に受けさせるべきか悩む人も少なくありません。
当記事では、1歳から習い事を始めるメリットとデメリットに加えて、1歳におすすめの習い事を紹介します。子どもに最適な習い事を選びたいと考えている人は、ぜひ当記事を参考にしてください。
1.1歳からの習い事は早い?
1歳から習い事を始めることについては、さまざまな意見が出ています。中には「早すぎる」と考える人もいるものの、1歳からの習い事は決して早すぎるとは言えません。
1歳は子どもの行動範囲が広がる時期とされており、この時期にさまざまな経験をさせてあげると、子どもにいい刺激を与えることができます。吸収力が高い時期でもあるため、子どもが特定の習い事に強い関心を抱いた場合は、習い事の効果が高まる可能性もあるでしょう。
2020年に実施された習い事に関する調査では、およそ20%の親が、子どもが1歳の段階で習い事を受けさせています
。5歳以降は50%以上
と、子どもの年齢が高まるにつれて割合は高くなるものの、1歳で習い事を受けさせることは珍しくありません。
1-1.1歳からの習い事の選び方
1歳からの習い事を選ぶ際は、下記のポイントに注目することが重要です。
- ・どのような能力を伸ばしたいか
- ・子どもが嫌がらないか
- ・親子一緒に参加できるか
習い事を選ぶ際は、芸術面や体力面など、どの分野の能力を伸ばしたいかを見極めることが重要です。また、子どもが拒否反応を示すような習い事は避けるようにしましょう。
1歳は、パパやママから離れると不安を抱きやすい年齢のため、親子が一緒に参加できる習い事を選ぶことも大切です。子どもが安心して学べるか、親子で楽しむことができる内容かどうか、確認して選ぶようにしてください。
2.1歳から習い事を始めるメリット・デメリット
1歳から習い事を始めることには、メリットだけでなくデメリットがあります。本当に1歳から習い事を始める必要があるのか、不安や疑問がある場合はメリット・デメリットを前もって把握しておきましょう。
ここでは、1歳から習い事を始めるメリット・デメリットを解説します。
2-1.メリット1:子どもの選択肢が広がる
1歳から習い事を始めるメリットの1つは、子どもの選択肢が広がることです。習い事を受けると、子どもはさまざまな経験や知識を得られます。
例えば、スイミングやバレエなど自宅では教えにくい分野について触れられるほか、たくさんの子どもたちと知り合うことが可能です。子どもの好奇心を刺激すると視野が広がり、選択肢も広がることにつながるでしょう。
2-2.メリット2:社会性を身につけられる
社会性が身につくことも、習い事の大きなメリットです。
習い事は、先生やほかの子どもを含めた集団で行動する場合もあります。習い事がきっかけで他者との関わりが生まれれば、社会性を養うことが可能です。
パパ・ママ以外の大人と触れ合ったり、同じ年齢の友だちを作ったりすると交友関係が広がり、社会で生きる上で必要な力を学べるでしょう。
2-3.デメリット1:親の負担が大きくなる
習い事のデメリットは、親の負担が大きくなることです。習い事に参加している時間はもちろん、送り迎えや準備などで時間と手間がかかります。
1歳児は、自分で習い事の準備をしたり、時間通りに気持ちを切り替えたりすることができません。子どもの気分が乗らないときは、習い事を受ける場所に連れていくまでに手間取るだけでなく、子どもの気持ちをなだめることも必要になるでしょう。
2-4.デメリット2:習い事によっては高い費用が発生する
習い事によっては、高い費用が発生することもデメリットです。特に乳児の場合、月々のレッスン回数やレッスン時間を考えると、割高に感じられることも少なくありません。
教材費やレッスン代が高くなると、日々の生活に影響を与える可能性があるため、経済的に無理のない範囲で習い事を選びましょう。
3.1歳におすすめの習い事4選
現在はプログラミングなどの流行によって、たくさんの習い事が存在しています。1歳から始められる習い事も多くあるため、どの習い事を選ぶべきか悩む場合は、おすすめの種類から選ぶことがおすすめです。
ここでは、特に1歳の子どもにおすすめの習い事を4つ紹介します。
3-1.リトミック
リトミックは1歳でも楽しみやすい音楽教室のことで、音楽に合わせて体を動かしたり、楽器を鳴らしたりして音楽と運動を楽しむ習い事です。音楽に合わせて絵を描いたり工作をしたりするプログラムや、親子で参加する親子リトミックもあります。
全身を使って音楽を楽しむことで、リズム感や音感、運動能力や想像力などさまざまな力を鍛えることが可能です。音楽が自律神経に働きかけるため、心身のバランスが取りやすくなるとも言われています。
3-2.ベビースイミング
ベビースイミングもおすすめの習い事です。ベビースイミングは、水に浮かんだり親子のスキンシップを楽しんだりする習い事で、心身機能を高めることに役立ちます。
ベビースイミングは、親子一緒に水に慣れることから始め、抱っこしたまま水中で簡単な運動をしたり、ボールを使って遊んだりします。スイミングを通して子どもは水を怖がらなくなり、全身の体力が鍛えられるため、免疫力が高まると言われています。
3-3.英会話教室
英会話教室もおすすめの習い事です。乳児から幼児期は、言語学習能力の発達が著しい時期と言われているため、1歳のうちに英語に触れておくことは得策です。
1歳向けの英会話教室では、子どもが興味をもって楽しく学ぶための工夫がされています。乳幼児向けの英会話教育の技術がある先生や、ネイティブの先生が絵本や歌などを使って楽しく英語を教えてくれます。
ハロウィンやクリスマスといったイベントに絡めたレッスンも多く、海外文化に親しむことが可能です。
3-4.ピアノ
ピアノも1歳の習い事としておすすめです。1歳向けのピアノ教室では、鍵盤に触れる前に音楽の楽しさを学ぶ光景が見られます。例えば、先生が弾くピアノに合わせて体を動かしたり歌ったりなど、リトミック教室のようなレッスンで楽しく学ぶことが可能です。
ピアノは、目や耳などあらゆる部分をフル活用しなければなりません。上達するまでに時間がかかることが予想される一方、暗記力や集中力が高まるなど、大きな効果も期待できます。
4.1歳の子どもに習い事を受けさせるときの注意点
1歳の子どもに習い事を受けさせるときは、下記の点に注意しましょう。
- ・子どもが楽しめているかどうか確認する
- ・通いやすいかどうかを考える
子どもが習い事を楽しめていないと、習い事が心身へのストレスとなり、効果を高める上では逆効果です。1歳の子どもは自分でうまく気持ちを伝えられないため、子どもが楽しめているかどうかは、パパやママが確認するようにしましょう。習い事を受けているときの表情を確認することも重要です。
また、習い事の通いやすさもよく検討しましょう。子どもを連れて定期的に通うため、家から近い、駐車場が利用しやすいといった利便性は重要なポイントです。通うのに時間がかかってしまうと、通うこと自体が子どものストレスになってしまいます。