女の子に習い事をさせるにあたり、「いつから通わせるべきか」「おすすめの習い事がわからない」と悩む人は多いでしょう。女の子に習い事をさせるときは、子どもの将来のためになり、自発的に続けられる習い事を選ぶことが大切です。
この記事では、習い事を始める最適なタイミングに加えて、女の子におすすめの習い事を紹介します。女の子に習い事をさせるときに注意したいポイントも2つ紹介するため、将来を考えて習い事に通わせたいと考えている場合は、この記事を参考にしてください。
1.習い事を始めるタイミングはいつ?
習い事を始めるタイミングは個々の家庭の事情によって異なるものの、一般的には4~5歳に始めることが多い傾向です。
ベネッセ教育総合研究所が行った「幼児の生活アンケート」調査によると、2015年時点で習い事をしている子どもの比率は、3歳では29.8%でした。しかし、4歳では47.9%、5歳では71.4%となっており、4~5歳を境に習い事をする子どもが増える
結果となっています。
出典:ベネッセ教育総合研究所「第5回 幼児の生活アンケート レポート[2016年]」
4~5歳は子どもの興味の対象が明確になる時期であるため、習い事を始める子どもが増えると考えられます。しかし、必ずしも早く始めるほうがいいとは言い切れないため、子どもや家庭の状況に合わせてタイミングを見極めましょう。
2.女の子におすすめの習い事6選
習い事の種類は芸術系・学習系・スポーツ系などさまざまあり、それぞれでメリット・デメリットが異なります。習い事をさせるときは、それぞれの特徴だけでなくメリット・デメリットも踏まえながら選びましょう。
ここでは、女の子におすすめの習い事を6つ紹介します。
2-1.【芸術】ピアノ
女の子におすすめの習い事で代表的な種類が、ピアノです。ピアノ教室には、個人指導とグループ指導の2種類があります。
個人指導は、それぞれの子どもの性格やペースに合ったレッスンをしてもらえることが特徴です。グループ指導の場合は同年代の子どもと一緒に学べるため、協調性やコミュニケーション能力が身につきます。
ピアノを習い事にする場合のメリット・デメリットは次のとおりです。
〇ピアノを習い事にするメリット
- ・音楽に親しむことを通してリズム感を養える
- ・指先を使うため脳を活性化できる
- ・集中して物事に取り組めるようになる
〇ピアノを習い事にするデメリット
- ・家で練習する場合、ピアノ購入や防音対策に費用がかかる
2-2.【芸術】バレエ
バレエも女の子に人気が高い習い事です。バレエは、個人経営からバレエ団付属のバレエ教室、カルチャーセンター、スポーツジムまで、さまざまな場所で習うことができます。
本格的にバレエ技術を習得したいのか、バレエ体験をしてみたいのか、目的に合わせて選ぶことがポイントです。
習い事としてバレエを選んだ場合、次のようなメリット・デメリットがあります。
〇バレエを習い事にするメリット
- ・リズム感を養える
- ・姿勢がよくなる
- ・柔軟性が高くなる
- ・協調性や社会性が身につく
〇バレエを習い事にするデメリット
- ・バレエシューズや小物にお金がかかる
- ・発表会に出る場合、月謝とは別に衣装代などで数万~数十万円以上かかる場合もある
2-3.【学習】英会話
英語教育が小学校から必修化となったこともあり、学習系の習い事では英会話が男女問わず人気です。
英会話教室には、英会話を中心とした教室もあれば、学習塾の英語授業に英会話を足したイメージの教室もあります。どういった英語のスキルを身につけさせたいのか検討したうえで、通う教室を選びましょう。
英会話を習い事にする場合のメリット・デメリットは次のとおりです。
〇英会話を習い事にするメリット
- ・リスニング能力や正しい発音が身につく
- ・コミュニケーション能力や表現力が向上する
- ・異文化に親しむことで視野が広まる
〇英会話を習い事にするデメリット
- ・通う回数が少ないと英語能力の向上につながらない可能性がある
2-4.【学習】そろばん
子どもの習い事として定番のそろばんは、指先が器用な女の子におすすめです。そろばん教室では、数の数え方といった算数の基礎・そろばんの使い方や暗算などが学べます。電卓の使用が一般的となった現在でも、そろばんを学ぶことで情報を処理する基礎的なスキルや思考力が身につけられるため、人気の高い習い事です。
習い事としてそろばんを選んだ場合、次のようなメリット・デメリットがあります。
〇そろばんを習い事にするメリット
- ・計算や数字に慣れ親しむことで苦手意識がなくなる
- ・暗算が早くなる
- ・集中力が身につく
- ・比較的、費用がかからない
〇そろばんを習い事にするデメリット
- ・週に数回教室に通う必要があり、時間を取られる
2-5.【スポーツ】水泳
男の子にも女の子にも人気の高い習い事が、水泳です。水泳の習い事では水に顔をつけることから始まり、最終的には平泳ぎやバタフライなどを泳げるように教えてもらえます。
水泳は、学習系と異なり家に宿題などを持ち帰らない点に加えて、身体への負担が少ないため、人気の習い事です。
水泳を習い事にする場合のメリット・デメリットは次のとおりです。
〇水泳を習い事にするメリット
- ・全身運動であるため、偏りなく筋肉が鍛えられ、運動能力が向上する
- ・呼吸器系の機能が強化される
〇水泳を習い事にするデメリット
- ・塩素が原因で皮膚などに炎症が出る場合がある
2-6.【スポーツ】テニス
生涯を通して楽しめるスポーツのテニスも、女の子の習い事としておすすめです。子ども向けテニススクールでは、年代に合わせた硬さのボールを使ったラリー・トレーニング方法・集団行動のマナーなどが学べます。
習い事としてテニスを選んだ場合、次のようなメリット・デメリットがあります。
〇テニスを習い事にするメリット
- ・メンタルや反射神経を鍛えることができる
- ・体力が向上する
- ・集中して物事に取り組めるようになる
〇テニスを習い事にするデメリット
- ・スクールやテニスコートの数が少なめであるため、通うことが大変な場合がある
3.女の子に習い事をさせるときの注意点2つ
親が一方的に決めた習い事をさせたり、あまりに多くの習い事をさせたりすると、かえって子どもに悪影響を与える可能性があります。
ここでは、女の子に習い事を受けさせるときの注意点を紹介するため、習い事の効果を引き出すうえでの参考にしてください。
3-1.全体の費用感を把握する
習い事によっては、月謝以外の料金が発生する場合もあります。想定した以上に費用が発生することのないよう、事前に全体の費用感を把握しましょう。
例えば、ピアノを家で練習したい場合はピアノを購入する費用が必要です。また、バレエなど発表会が開催される習い事では、衣装代などの経費が高くなる場合もあります。教育費の予算を踏まえ、事前の確認を徹底することが大切です。
事前の確認方法としては、利用を検討しているスクールに直接問い合わせたり、ホームページを確認したりする方法があります。費用に関する疑問を全て解決するためにも、気になる点はよく調べたうえで問い合わせるようにしましょう。
3-2.本人の意思を尊重する
習い事は、習い事をする本人が楽しいと思えなければ長続きしません。子ども自身が自主性を持って主体的に習い事を続けたいと思えるよう、子どもの希望や意思を尊重することが重要です。
「女の子であればこの習い事がいい」のように、大人の一方的な思いで習い事を決めると、子どもは受動的に従うだけになってしまいます。
また、本人がやりたいと言った習い事でも、理由が「周囲がやっているから」という場合は注意しましょう。習い事自体をやりたいわけではない場合、長続きせず本人のためにならない可能性があります。
習い事は数が増えすぎると、時間やお金を消費するだけでなく、子どもや親の負担にもつながってしまいます。子どもの気持ちを尊重しつつ、適性がある習い事に限定して始めさせましょう。