幼児期から習い事を始める家庭は多い?メリット・人気の習い事も解説

スイミング

小学校入学前の子どもを持つパパやママの中には、子どもの習い事を始めるかどうか悩んでいる方も多いでしょう。英語教室・体操教室・音楽教室・プログラミングなど、幼児から始められる習い事は様々です。

当記事では、幼児期から習い事を始めるメリットや、幼児に人気の習い事について解説します。習い事にかかる費用や、幼児期に習い事を始める注意点も併せて紹介するため、子どもの可能性を広げられる習い事を検討している方はぜひ参考にしてください。

1.幼児期から習い事を始める家庭は多い?

就学前の小さな子どもを育てている方の中には、「幼児教育」という言葉を聞いたことがある方も多いでしょう。幼児教育とは、人間が生きていくために必要な能力の基礎や、人生をより豊かにするための感性を育てることを目的とした、乳幼児向けの教育のことです。

幼児教育は、幼稚園や保育園、幼児教室などで受けることができますが、家庭でも様々な方法で幼児教育を取り入れることができます。知育玩具の利用以外に、幼児期から習い事を始めることも、家庭でできる幼児教育として人気の方法です。それでは、どのくらいの家庭が幼児期から習い事を始めているのでしょうか。

株式会社バンダイによる調査では、幼児期から習い事を始める家庭は約5割を占めています。中でも、水泳や体操といったスポーツ系(運動系)の習い事、ピアノなど芸術系の習い事は、幼児期から習い始める家庭の割合が高い傾向があります。

また、英会話を習い始めた子どものうち、約5割が就学前に習い事をスタートしています。同じ学習系(教育系)の習い事でも、小学生から始める方が多い学習塾より、スタート時期が早いことに留意しましょう。

出典:株式会社バンダイ「「子どもの習い事に関する意識調査」結果」

1-1.幼児期の習い事にかかる費用相場

習い事を検討する際に気になるポイントの1つとして、習い事にかかる費用を挙げる方は多いでしょう。

株式会社バンダイの調査データによると、幼児期(3~6歳)の習い事にかかる平均費用は、月額8,644円となっています。習い事の種類や地域、1ヵ月に通う回数などによって必要な費用は異なりますが、幼児期に習い事を始める際には、8,000~9,000円を月謝の目安として予算立てましょう。入会金や教材費も事前に確認してください。

出典:株式会社バンダイ「「子どもの習い事に関する意識調査」結果」

なお、学年・年齢が上がるにつれて習い事にかかる費用も高くなることに注意が必要です。今後の習い事にどの程度のお金がかかるか確認した上で、教育費とのバランスを考えながら計画的に費用を準備しましょう。

2.幼児期に人気の習い事5選

最近では幼児期から始められる習い事も多く、何を始めればよいのか悩んでいる保護者も少なくありません。子ども本人が「やってみたい」と希望するものが特にない場合、基礎的な身体能力の向上が期待できるものや、感性が磨かれるものを選ぶことがおすすめです。

ここでは、幼児期に人気の習い事を5つ紹介します。それぞれの習い事を勧める理由も併せて確認し、本人の興味・関心や得意不得意、発達・発育の様子を考慮しながら、習い事を検討・選択しましょう。

2-1.水泳

数ある習い事の中でも、水泳(スイミング)には次のようなメリットがあることから、幼児期の習い事として不動の人気を誇っています。

■水泳を習うメリット

  • 心肺機能や体力の向上が期待できる
  • 全身運動であるため、体をバランスよく鍛えることができる
  • 水難事故への備えができる
  • 体を動かすことでストレスの発散ができる
  • 何度も練習する精神力が身につき、泳げたときには達成感を味わえる

また、水泳は他のスポーツ系の習い事よりも費用がかかりにくく、天候による予定変更が生じにくいことも魅力的です。送迎バスがあるスイミングスクール・コースも多いため、夫婦共働きなど、送迎の負担を減らしたい家庭は検討してみるとよいでしょう。

2-2.英会話

英会話は、以前から人気の高い習い事として知られており、小学生から英語塾や英会話教室に通う子どもも多数存在しました。しかし近年では、小学校の英語必修化(教科化)に伴い、幼児期から英会話を習って準備する家庭も増えています。

幼児期から英語を習うメリットには、小学校以降の英語の授業を抵抗感なく受けられること以外にも、英語特有の発音やリズム、英語力を身につけやすいことが挙げられます。小さな子どもは微妙な発音の違いを聞き分ける能力が高いといわれているため、正しい発音を身につけてほしいと考えている方は、英会話を早めにスタートするとよいでしょう。

2-3.リトミック

リトミックとは、音楽のメロディーやリズム、強弱などに合わせて、歌ったり踊ったり体を動かしたりして音楽に親しむ教育方法です。

感じ取った音楽やリズムに合わせて表現することは、芸術的な感性・感覚を育み、自己表現力を高めることにつながります。リトミックでは、タンバリンなどの楽器やボールなど様々な道具と組み合わせてリズム遊びを行うことも多いため、知的好奇心や想像力、運動能力を高めることもできるでしょう。

また、リトミック教室の多くは個別指導ではなく、複数のお友達と一緒にレッスンを受けることとなります。クラスでの集団活動を経験することにより、協調性や社交性・社会性、コミュニケーション能力を伸ばすことも期待できるでしょう。

2-4.ピアノ

幼児期から始める音楽系の習い事として、ピアノは最も人気のあるものの1つとして挙げられます。「ピアノを使って自分で音楽を奏でる」という芸術活動を通して、芸術的な感性とともに創造力を養うことが期待できるでしょう。

また、ピアノを演奏する際には、「両手で異なる動きをする」「ペダル操作で足も使う」「正しい姿勢で強弱やテンポに気を付けて演奏する」など、同時に複数のことを行います。ピアノ教室ではマルチタスクをこなすことが求められるため、成長途中にある幼児期の柔軟性が高い脳に大きな刺激を与えられると考えられます。

さらに、ピアノの発表会などでは楽譜を暗記する(暗譜する)ことも求められます。繰り返し練習する中で覚える必要があるため、集中力や記憶力の向上にもつながるでしょう。目標を達成することで、成功体験を積むことも期待できます。

2-5.武道

スポーツ系の習い事には水泳やサッカーなど様々なものがありますが、最近は空手や剣道といった武道を幼児期から始める家庭も増えています。

■武道を習うメリット

  • 挨拶などをきちんと行うため、礼儀や相手を大切にする気持ちが育つ
  • 試合中は一瞬も気が抜けないため、集中力や判断力、忍耐力が身につく
  • 技を受けた際の痛みや悔しさを通して、相手の痛みを想像できるようになる

武道は、他のスポーツと同様にケガをする可能性もある習い事ですが、礼儀礼節や人を思いやる心を身につけられる習い事でもあります。武道には複数の種類があるため、子どもに合った競技を選びましょう。

3.幼児期に習い事を始める際の注意点

幼児期に習い事を始めることには、脳が柔軟な時期に様々な刺激を受けて感性を育てることができたり、集中力や精神力、体力を身につけたりできるといったメリットがあります。一方で、幼児期に習い事を始める際には、気をつけるべき点があることにも注意しましょう。

■幼児期の習い事における注意点

〇子どもの負担にならないように注意する
複数の習い事をしたり、週に数回ある習い事を始めたりする場合には、子どもに精神的負担や時間的負担がかかっていないか注意する必要があります。生活リズムを乱さないよう、家庭で自由に遊ぶ時間も十分に確保した上で、余裕を持って習い事を始めるようにしましょう。
〇子どもの好きなことを習わせる
関心のない習い事・苦手意識の高い習い事を無理強いしても、その分野に興味を持てず、意欲や自己肯定感を損ねる恐れがあります。男の子・女の子といった性別に関係なく、子どものことをよく観察し、興味のある分野や得意分野に近い習い事で、子どもの「好き」「得意」を伸ばしましょう。

幼少期から習い事を始める家庭は多く、水泳などのスポーツ系、英会話などの学習系、ピアノなどの芸術系の習い事が人気です。習い事の費用や始める際の注意点をよく確認し、体験教室や体験イベントに参加するなど、子どもとの相性をチェックした上で、自分の子どもに合った習い事を選びましょう。

まとめ

習い事をしている家庭の約半数は、その習い事を幼児期から始めるなど、就学前のタイミングから習い事を始めることは珍しいことではありません。幼児期から始める習い事として特に人気を集めているものには、水泳や英会話、ピアノなどがあります。習い事による効果やメリット、料金などを確認した上で、始めるかどうか検討しましょう。

幼児期に習い事を始める際には、「子どもに負担をかけすぎない」「子どもの好きなことを習わせる」といった点に注意が必要です。子どもの興味や得意分野を伸ばせるような内容の習い事を選び、子どもの可能性を広げるための手助けをしましょう。

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