子どもは、教育によってさまざまな才能が開花する可能性があります。特に、0歳から6歳の幼児期は目まぐるしく成長する時期です。この時期に幼児教育に取り組むと、子どもの能力を大きく育むことができます。とはいえ、幼児教育を行うにあたり、どの本を参照すればよいのか悩む親は多いでしょう。
そこで今回は、幼児教育に本を活用するメリットや、幼児教育本を選ぶポイント、幼児教育におすすめの本を解説します。子育ての情報やコツが詰まった本は、幼児教育にとても役立ちます。幼児教育に関する本を読み、子育ての方法を学びましょう。
目次
1.幼児教育に本を活用するメリット
幼児教育に本を活用するメリットには、下記の3つが挙げられます。
- 子どもの心身を成長させる
子どもの身体と心の両方を成長させることは、とても大切なことです。子どもは、親子の会話や友達との遊びを通じてさまざまな経験を積み、成長の礎を築きます。幼児教育に関する本を読めば、子どもの成長を助ける方法を効率よく学べます。 - 自ら考えて行動する力を育てる
子どもを育てる際は、親がさまざまな指示を出し、子どもの行動を制限することがあります。しかし、自ら考えて行動する力を育てるためには、子どもに選択肢を与えることが大切です。幼児教育本を読むと、子どもの可能性を引き出すための方法を学べます。 - 愛情を伝える方法を学べる
子どもは親からの愛情を受けて、優しさや思いやりを学びます。しかし、子育ては上手くいかないことも多く、ついイライラした気持ちで接することもあるでしょう。本を読んで楽しんで子育てするノウハウを得れば、愛情を伝えながら子どもとコミュニケーションできます。
2.幼児教育本を選ぶときのポイント2つ
幼児教育本を選ぶときに大切なポイントは、以下の2点です。
- 増刷・重版されている本を選ぶ
増刷・重版される本は、長い間多くの人から支持されていることを示します。多くの人が実践している幼児教育方法であれば、信頼性が高いと言えるでしょう。 - 専門家が勧める本を選ぶ
幼児教育の専門家は多くの幼児教育本を読んでいるため、勧める本は信頼性が高くなります。信頼できる専門家が勧めている本は、一度手に取ってみてもよいでしょう。
最近では、売れ筋ランキングをもとにインターネットで本を注文することが増えています。しかし、子どもの性格は一人ひとり異なり、売れている幼児教育本の内容が自分の子どもに合うとは限らないため、実際に手に取って確認することをおすすめします。
3.【年齢別】幼児教育におすすめの本7選
幼児期は、発達状況が大きく変化する時期です。たとえば、0歳頃は泣くことを中心としたコミュニケーションとなりますが、1歳頃には言語能力が芽生え、2歳頃には運動能力も著しく発達します。そのため、子どもの成長段階に適切な幼児教育本を選びましょう。
ここからは、幼児教育におすすめの本を0歳から6歳まで年齢別に7冊紹介します。
3-1.0~2歳
幼児教育に「早すぎる」ということはありません。0歳からでも幼児教育に取り組むことはできるため、本から教育メソッドを学びましょう。
0歳…『1日30分間「語りかけ」育児』
1日30分「語りかけ」の行動を習慣化することで、子どもは親が自分としっかり向き合っていることを感じ取ります。子どもに安心感を与え、自己肯定感を育てるために適した本です。
1歳…『才能の育て方』
1歳頃から子どもは言葉を発するようになり、コミュニケーションを取りやすくなります。『才能の育て方』は、「人の話を聞く」「記憶力を育てる」「ポジティブな思考を身につける」など、子育ての実践メソッドをわかりやすく紹介しています。
2歳…『「非認知能力」の育て方』
今後AIが発達していく時代において、問題解決力や表現力などの「非認知能力」は将来的に大きな意味を持ちます。『「非認知能力」の育て方』では、子どもの可能性を伸ばすために家庭でできる5つのことを提言しています。
3-2.3~6歳
乳児期が終わり幼児期になると、子育ての仕方も工夫する必要があります。子どもがどのような言動をとっても対応できるよう、子育てに関する知識を収集しましょう。
3歳…『3歳からのアドラー式子育て術「パセージ」』
日々の子育てにおける悩みに対して、心理学者であるアルフレッド・アドラーの思想に即した解決法が、マンガを使ってわかりやすく解説されています。社会と調和しながら自立するために役立つ「問題解決能力」を育む方法を学べます。
4歳…『失敗しない育児のスゴワザ51』
子育てのヒントを教えている雑誌コラムをまとめた本です。30年にわたる幼児教育の経験を持つ著者が、子育てに関する51のノウハウを紹介しています。話しかけるようなわかりやすい文章で解説されており、日常の子育てに関するさまざまな悩みを解決してくれます。
5歳…『世界で800万人が実践! 考える力の育て方』
子どもの考え方を伸ばすために役立つ「3つの思考ツール」と、それらを家庭で効果的に活用するための「6つの秘訣」を紹介しています。対立している状況から創造的な解決法を生み出す力や、物事を論理的に考えて説明する力を育てたいときに役立つ本です。
6歳…『頭のいい子の親がやっている「見守る」子育て』
親が手取り足取り面倒を見るよりも、子どもを見守りながら好きなことにとことん熱中させることが大切だと紹介している本です。自らの好奇心を親に認めてもらうことで、自ら学習し成長する子どもに育ちます。
4.【タイプ別】幼児教育におすすめの本4選
子どもの性格や考え方によって、成長に効果的な親の言動や育て方は変わります。また、保護者がどのような子どもに育てたいかによっても、適した幼児教育本は異なります。そのため、子どもの適性や親の考え方に合う本を選ぶことが大切です。
ここでは、育てたい子どものタイプ別におすすめの幼児教育本を4冊紹介します。
4-1.聡明な子どもに育てたい人向け
子どもの理解力や判断力を養いときは、下記の本を参考にしてみてください。
- 『3000万語の格差 赤ちゃんの脳を作る、親と保育者の話しかけ』
幼児期は、その後の学力を大きく左右する可能性があるほど、親とのコミュニケーションの重要度が高い時期です。温かい言葉や丁寧な言葉を使い、子どもと誠実に向き合うための方法が書かれた本です。 - 『モンテッソーリ教育で子供の本当の力を引き出す!』
モンテッソーリ教育は、子どもに自分を育てる力が備わっているという自己教育力を重視する教育法です。大人が一方的に教えるのではなく、子どもが自発的に行動したくなる環境を用意し、自立心や集中力、思考力を育てます。
4-2.優しい子どもに育てたい人向け
相手を思いやれる優しい心を持つ子どもに育てたい場合は、下記の本が役立つでしょう。
- 『発達がわかれば子どもが見える』
未就学児の発達段階を知り、豊かな保育内容を展開するための実践書です。保育士に向けて執筆された本ですが、成長過程に合わせた接し方がわかるため、子どもの優しい心を育てる教育法も学べます。 - 『12歳までに「自信ぐせ」をつけるお母さんの習慣』
自分から率先して行動する子どもに育てるためには、自信がつくような体験をさせることが大切です。どのような性格の子どもでも、母親自身が自信を持つことで、子どもに自信ぐせをつけられることを説く本です。
5.【番外編】子どもとの接し方を学びたい人におすすめの幼児教育本
幼児期に教育する上で、子どもとの接し方はとても大切です。子どもとの接し方を学びたいときは、以下の3冊がおすすめです。
- 『0.1.2さい児の遊びとくらし』
言葉での表現が難しい0歳児から、子どもは視線や仕草、指の動きを通じて気持ちを訴えています。この本では、赤ちゃんのサインの読み取り方を学べます。 - 『「あたりまえ」を見直したら保育はもっとよくなる』
保育園で「あたりまえ」の教育法として行われている集団保育ではなく、子どもそれぞれの個を大事にした教育の大切さを説いています。 - 『子どもが聴いてくれる話し方と子どもが話してくれる聴き方』
幼児から思春期まで、さまざまな年齢の子どもたちとコミュニケーションを取る方法がイラスト入りで解説されています。子どものタイプや状況に応じた、具体的な話し方や聴き方がわかります。
まとめ
幼児教育本を読むことで、子育て経験者の知識やノウハウを学んだ上で、子育てに臨めます。子どもは目まぐるしく成長するため、幼児教育本を選ぶ際は年齢に適した本を選ぶことが肝心です。また、子どもの性格や親の考え方によっても適切な本が異なります。幼児教育に関する本を探しているときは、この記事で紹介した本を参考にしてください。
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