子供の将来のために、お受験を考え始めると、まず気になるのが志望校選びでしょう。
お受験が必要な小学校には、「国立」と「私立」がありますが、なかでも高い人気を誇るのが国立小学校です。
このページでは、国立小学校へのお受験が人気の理由や、お受験を考える際に知っておきたいことを紹介します。
目次
お受験で人気の高い「国立小学校」とは
国立小学校は、「国立」とついているために「国」が運営していると思ってしまいがちですが、運営しているのは国立大学法人です。
大学側の教育研究機関としての側面があるため、最新の実験的カリキュラムを体験できることもあります。
公立小学校よりも高水準の教育が受けられ、私立小学校よりも金銭面での負担が軽い点が特徴です。
公立小学校と私立小学校のメリットを合体させたような存在のため、高水準の教育を子供に受けさせたいけれど、私立小学校に通わせるほど経済的にゆとりがないといった家庭にも人気です。
ただし、学校数はそれほど多くなく、首都圏だけでも10校程度しかありません。
さらに、通える学区があらかじめ決められているため、住んでいる地域によってお受験ができないこともありえます。
「どうしてもお受験がしたい」ということであれば転居が必要です。
しかし、小学校によっては倍率が高く、入学の合否が試験と抽選で決定するところもあるため、思いきって転居するのは難しいと感じる家庭も多いでしょう。
これだけ高いハードルを乗り越えてくるわけですから、集まってくる生徒たちの水準もおのずと高くなります。
そのため、良い環境で授業が受けられるという点がメリットです。
国立と私立の違いは?
国立小学校と私立小学校には、それぞれメリット・デメリットがあります。
志望校を決める前に、あらためて違いを確認しておきましょう。
・受験の合否
先ほどもご説明したとおり、国立小学校のうち人気のある小学校では、受験だけでは合否が決められず、抽選となる学校もあります。
その点、私立小学校では抽選は行われません。
運の要素がなくなるため、気持ちよく受験に臨めると感じる方もいるのではないでしょうか。
・個性の豊かさ
学校独自の個性は、国立小学校よりも私立小学校の方が強いといえるでしょう。
国立小学校も学校によって違いは見られますが、私立小学校は男女別学であったりインターナショナルスクールであったりと、より大きな特長を持っている小学校が選べます。
・通学範囲
国立小学校は、通える範囲が私立小学校に比べて明確に定められています。
学区に居住していない場合は受験ができないという特徴は、「家から近いところに志望校を絞られる」というメリットと、「受験を諦めざるを得ない」というデメリットとの両面があるといえるでしょう。
一方、私立小学校にも通学範囲を定めているところはありますが、「片道1時間」であったり、「乗り換え1回で○分まで」であったりと、決められ方がゆるやかなのが特徴です。
国立・私立 気になる学費の違いについて
上記で国立・私立小学校の違いをご紹介しましたが、もっとも大きな差は、やはり学費です。
私立小学校は、受験料・入学金・学費ともに各学校により大きく値段が異なりますが、年間100万前後かかることが多くなっています。
一方、国立小学校では、受験料が割安です。
入学後必要となるお金も、初年度こそ10万~50万円程度とバラつきがありますが、2年目以降は年間10万~20万円程度です。
これは、実は公立小学校と変わらない程度の出費額です。
義務教育だからお金がかからないと思われがちですが、給食費や教材費、制服にはお金が別途必要になります。
こういった出費は国立小学校でも同様です。
なお、小学校から4年制大学までの期間、すべてを公立(国立)に通った場合の学費目安は約955万円です。
一方、小学校からすべて私立に通った場合では、大学費用が安い文系でも約2,000万円を超える額になります。
国立と私立とでは、費用面に大きな差が出ることがわかりますね。
国立小学校は、一貫校ではない場合、高校は別のところへ進学するケースも少なくありません。
高校・大学で私立校を選ぶ可能性があることを思えば、6年間通う小学校では、できる限り学費を抑えながら高水準の教育を受けさせたいと考える親が多いのもうなずけるのではないでしょうか。
国立小学校の受験に向いているのはどんな子でしょうか?
国立小学校に「合格しやすく、向いている」とされる子供の特徴は、どういったものなのでしょうか。
・指示や約束をきちんと聴いて理解できる・守れる
歩いて通う公立小学校とは違い、国立小学校に通う児童は公共交通機関を利用して通学します。
そのため、「電車の中でのマナーを守れる」といった基本的なマナーや約束事を守れる子供であるかどうかは、大きなポイントです。
授業中に先生が話した指示を理解できる力も重要になります。
毎年のように変わる実験的な授業を行う目的は、その授業が子供たちの教育にどう影響を与えるのかを良くも悪くも把握するためです。
そのため、受け手である子供が指示を聞き漏らすようなタイプであっては困るわけですね。
・自分の気持ちや意見を言葉で伝えられる
「聴いて理解できる」力ももちろん必要なものですが、反対に「伝える」力も重要です。
授業は先生の一方通行で行われるものではありません。
理解できていることを言葉にして伝えられる力は重要です。通学・帰宅時に何かトラブルが起きた際も、コミュニケーション能力があれば、駅員や周囲の大人に伝えて助けを求められるでしょう。
家から徒歩圏内ではない距離に通うことになるため、こうした「伝える」力も重要視されることが多い傾向です。
なお、国立小学校といっても各学校の特色は異なります。
礼儀作法により力を入れているところがあれば、運動に力を注いでいるところもあるため、志望する小学校のカラーを確認しておくことも必要です。
国立小学校に不合格になってしまう親子の特徴について
実際に国立小学校を受験するときには、「合格する理由」よりも「不合格になってしまう要因」を取り除いていくことの方が大切になってきます。
不合格要因は親とのふだんの関わり合いの中で減らしていけるため、ぜひ知っておきたいところです。
・「乱暴」と「子供らしさ」を履き違えない
子供は一般的に元気があるものです。国立小学校に通っているような子供であっても、はしゃいだり騒いだりすることはあります。
しかし、乱暴な言葉使いや動作が許されるわけではありません。
特に、国立小学校に受かれば、親から離れて電車で通学するようになりますので、場所に応じてきちんとルールを守れる力は必須でしょう。
「うちの子は、やんちゃだから仕方がない」としてしまわないよう、きちんとしなければならない場でのマナーについて言い聞かせておきたいものです。
・省略したコミュニケーションになっている
「お母さん、お茶」「どうぞ」このような省略した会話をしてしまってはいませんか?
意思疎通の力を育むためにも、こうしたシーンでは「のどが渇いたからお茶を入れてください」と言葉できちんと伝えられる経験を積ませていきましょう。
・家事を一切やらせていない
試験で出る内容は、いわゆる「お勉強」だけではありません。
風呂敷にものを包んだり、ひもを通したり、食器についた汚れをぬぐったりという日常生活に即したものが出題されることもあるのです。
お受験対策に必死になるあまり、家事は親がやるからと子供に一切させていない親もいます。
家事をふだんからやらせておくことは、指示されたとおりに行動する訓練にもつながるため、ルーティンで「〇〇ちゃんのおうちのお仕事」などとタイトルをつけてどんどん積極的にやらせていきましょう。
もちろん、ちゃんと自ら率先してできるようになったら褒めてあげることも忘れずに。
まとめ
受験や面接に向かう際には、親子のバランスが大切です。
親の服装がやけに華美で、子供の服装との差が大きい場合、親子仲の印象に影響を与えてしまうこともあります。
親子共に品の良い清潔感でまとめられるように気を配ることも大切です。
くれぐれもやりすぎには注意をし、困った際にはお受験専門店に相談をしてみましょう。
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