日本の小学校の授業内容は?海外との違いを解説

日本の小学校は、教育の質が高く、子供たちに対するきめ細やかにサポートしてくれます。特に私立小学校では、子供たちが知識を吸収するだけでなく、自己表現や協働の大切さを学べるように授業が用意されています。この記事では、日本の小学校の特徴や教育制度、海外の小学校との違いについて紹介します。

日本の小学校の特徴

日本の小学校は、一般的に6年間の課程で、6歳から12歳の子どもたちが通い、国立、公立、私立の3種類に分かれています。

国語、算数、理科、社会、音楽、美術、体育、道徳、外国語活動、総合的な学習の時間などの教科があり、文部科学省が定める標準授業時数に基づいて、各教科の授業が行われます。

学校生活の一部として、給食、清掃、当番、クラブ活動、遠足、修学旅行などの活動もあります。

日本の私立小学校の数

私立小学校の数は、国立や公立に比べて少ないですが、それでも1,020校あります(国立が4校、公立が20,367校)。公立小学校と比べて、教育方針やカリキュラムに独自性がある場合があります。私立小学校には、国際系、進学系、宗教系などの特色がある学校があります。

入学するには、入学試験や面接などの選考がありますが、学校によって選考方法や基準は異なります。

私立小学校に入学するメリットとしては、学校の教育方針やカリキュラムに合った教育を受けられることや、私立中学校や高校への進学が有利になる場合があることが挙げられます。デメリットとしては、学費が高いことや、入学試験や面接などの選考に負担がかかることが挙げられます。

小学校の教科別授業時数

日本の小学校の教科別授業時数は、文部科学省が定める学校教育法施行規則に基づいています。以下の表は、各教科の標準授業時数を示したものです。

科目/学年1学年2学年3学年4学年5学年6学年
国語306315245245175175
社会7090100105
算数136175175175175175
理科7090100105
生活102105
音楽687060605050
図画工作687060605050
家庭6055
体育1021051051059090
特別の教科 道徳343535353535
特別活動343535353535
総合的な学習の時間70707070
外国語活動3535
外国語7070
合計850910980101510151015

参考:文部科学省 – 学校教育法施行規則に定める標準授業時数

表からわかるように、小学校の教科別授業時数は、学年によって変化します。特に、5年生と6年生では、外国語活動や総合的な学習の時間が増えます。

外国語活動では、英語を中心に、外国語の基礎的なコミュニケーション能力を育てます。総合的な学習の時間では、自分でテーマを選んで、調べたり、考えたり、発表したりする活動を行います。

これらの教科は、子どもたちの主体性や創造性を育むことを目的としています。

私立小学校の時間割の例

私立小学校の時間割は、学校によって異なります。下の表は、1年生の時間割の例です。国語や算数などの基礎的な教科が多く、音楽や美術などの芸術的な教科も充実しています。また、道徳や総合などの教科もあり、人間性や倫理観を育む教育を行っています。

月曜日火曜日水曜日木曜日金曜日
1時間目国語英語算数
図工
体育読書
2時間目体育社会図工英語理科
3時間目総合
音楽
算数国語算数理科
4時間目社会国語ダンス
算数
算数
家庭科
習字
5時間目フランス語家庭科理科音楽算数
6時間目算数宗教クラブ
委員会
国語社会
7時間目  学級      

参考:白百合学園小学校

小学校の入学手続き

小学校の入学手続きは、一般的には、以下のような流れになります。

  • 1. 入学希望の学校を決める。
  • 2. 入学願書を提出する。
  • 3. 入学試験や面接などの選考を受ける。
  • 4. 合格通知を受け取る。
  • 5. 入学金や授業料などの費用を支払う。
  • 6. 入学式に参加する。

外国人の場合は、さらにいくつかの手続きが必要になる場合があります。例えば、以下のような手続きがあります。

  • 在留資格の確認や変更
  • 子どもの日本語能力の評価や補習
  • 学校の教育方針やカリキュラムに対する理解や同意
  • 学校や地域の文化や習慣に対する理解や適応

外国人が日本の小学校に入学するメリットとしては、日本語や日本文化を学べることや、日本人の友達や先生と交流できることです。デメリットとしては、言語や文化の壁にぶつかることや、学校や社会のルールや期待に応えることが挙げられます。

入学までに、学校や地域の情報を収集して、学校側に相談する機会を設けましょう。

日本の私立小学校の授業内容

日本の私立小学校の授業内容は、海外の小学校と比べて、どのような違いがあるのでしょうか。

授業は、文部科学省が定める学習指導要領に基づいていますが、学校によって独自の教育方針やカリキュラムを持っている場合があります。日本の私立小学校の授業の中には、外国人にとって馴染みのないものもあります。

この記事では授業のうち、外国人に馴染みのないものを紹介し、日本の小学校独自の授業内容について解説していきます。

社会

社会の授業では、日本や世界の歴史や地理、政治や経済、文化や生活などについて学びます。社会的な見方や考え方を働かせ、自分の生活や社会の課題について追究したり、解決したりする能力を育てます。

教科書や地図や資料などを使って学習するだけでなく、実際に現地に出かけたり、インターネットやメディアを活用したり、討論や発表などの活動を行ったりします。他者の考えや意見を聞き、自分の考えや意見を述べながら学習していきます。

音楽

音楽は、日本の小学校の教科の一つで、1年生から6年生までの6年間で学びます。歌や楽器、リズムなどの表現活動や、聴き方や感じ方などの鑑賞活動を通して、音楽とかかわる能力や感性を育てます。

日本や世界のさまざまな音楽に触れたり、自分の好きな音楽を選んだり、作ったり、発表したりしながら、音楽の楽しさや美しさを感じたり、音楽を通して自分や他者との関係を深めます。

図画工作

図画工作の授業は、絵や工作などの表現活動や、作品の見方や感じ方などの鑑賞活動を通して、造形的な見方や考え方を働かせる能力や感性を育てます。

自分の身の回りや自然や社会などのさまざまな題材に触れたり、自分の思いや感情を表現したり、作品を作ったり、発表したりします。自分の作品や他者の作品に対する評価や感想を述べたり、聞いたり、尊重して、学んでいきます。

体育 / 保健体育

体育の授業では、運動やスポーツなどの身体活動を通して、身体の発達や健康の維持・増進、運動能力や運動習慣の形成などを目指します。走ったり、跳んだり、投げたり、転がったり、バランスをとったり、リズムに合わせたり、ボールを使ったり、器具を使ったり、チームやグループで協力したり、競争したり、さまざまな活動を行います。

自分の身体や運動に対する意識や態度を高め、運動の楽しさや充実感を味わえるように学んでいきます。

外国語

外国語とは、日本の小学校の教科の一つで、5年生と6年生の2年間で学びます。外国語の授業では、英語を中心に、外国語による聞くこと、話すことの言語活動を通して、コミュニケーションを図る資質や能力を育成します。

日常生活に関連する話題や文化に触れたり、英語の音や文字や単語や文法などの基礎知識を学んだりします。外国語に対する興味や関心を高めたり、外国語で自分の考えや気持ちを伝えたり、他者の考えや気持ちを理解しすることを学習します。

道徳

道徳の授業では、人間としてのあり方や生き方について考えたり、話し合ったりし、道徳的な判断力や心情、実践意欲と態度を育てます。

自分や他者や社会の価値観や規範について学んだり、自分の行動や選択について考えたり、自分の良心や良識に従って行動したりします。道徳の授業では、自分の考えや感情を正直に表現したり、他者の考えや感情を尊重したり、共感することを学びます。

日本の小学校と海外の小学校の違い

日本の小学校と海外の小学校には違いがあります。たとえば日本の小学校では学生たちは制服を着用しますが、海外の多くの小学校ではカジュアルな服装が一般的です。日本の制服は、学校文化の一環であり、学年や学校ごとに異なる制服が存在します。それぞれの国で当たり前と捉えていることにも違いがあるのです。

それぞれの国との違いを見ていきましょう。

ヨーロッパと日本の違い

ヨーロッパの多くの国では、義務教育が無償であり、小学校から高校までの教育費用は国や地域が負担します。日本では、義務教育は9年間であり、小学校と中学校の教育費用は無償ですが、高校や大学の教育費用は自己負担です。

ヨーロッパの小学校では、子どもたちの自主性や創造性を重視し、個性や興味に応じた学習を行います。日本の小学校では、子どもたちの基礎的な知識や技能を身につけさせることを重視し、共通のカリキュラムに沿った学習を行います。
 
日本の場合、教師と生徒の関係は上下であり、教師は生徒の学びの指導者としての役割を果たす一方で、ヨーロッパでは教師と生徒の関係は対等であり、教師は生徒の学びのサポーターとしての役割を果たします。

アメリカと日本の違い

アメリカと日本の教育制度の違いは、大きく分けて2つあります。1つ目は、教育の目標です。アメリカの小学校は、学生の能力を最大限に引き出すことを目標としています。そのため、学生のレベルやペースに合わせた個別指導や選択科目が多くあります。

日本では、学生の基礎的な知識や技能を身につけさせることを目標としています。そのため、学生のレベルやペースに関係なく、全員が同じ教科や内容を学びます。

2つ目は、教育の方法です。アメリカの小学校は、学生の主体性や自発性を重視し、学生が自分で考えたり、発言したり、行動したりすることを奨励します。学生の従順性や協調性を重視し、学生が教師の指示に従ったり、クラスの雰囲気に合わせたりすることを求める日本との違いがあります。

中国と日本の違い

中国と日本の教育制度の違いの1つ目は教育の内容です。中国の小学校では、英語の教育が重視され、英語のレベルが高いです。日本の小学校では、英語の教育は5年生から始まり、英語のレベルは高くありません。

中国の小学校では、数学や理科などの理系科目が重視され、レベルが高いです。日本の小学校では、国語や社会などの文系科目が重視されます。

2つ目は教師が権威をもっており、教師の言うことには絶対に従わなければならないことです。日本の小学校では、教師が優しくて親しみやすく、教師の言うことには相談しながら従います。中国の小学校では、競争や成績が厳しく、勉強に対するプレッシャーも高いです。

一方、日本の小学校では、協力や友情が大切にされ、勉強に対するプレッシャーは低いです。

まとめ

日本の小学校で、学生たちは共に学ぶことを重んじます。一方で、海外の教育はより個々の学習スタイルに合わせて学んでいきます。国内の小学校も、学校ごとに教育方針に特色があり、私立小学校の場合には、独自の教育方法を取り入れている学校もあります。子供たちの個性や才能を引き出すために、学校選び、受験にじっくり向き合ってみましょう。
 
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