子供が勉強をする時間が少ないと、親はどうしても不安になってしまいます。
子供がやる気を出し、学習習慣を自ら身につけてくれればイライラしなくても済みます。
しかし、どれだけ待っても一向に勉強する気配がないと、ストレスをためることも多いでしょう。
今回は、子供の叱り方を考えながら、子供のやる気を引き出すコツをお伝えします。
目次
頭ごなしに叱っていませんか?
頭ごなしに子供を叱ることが、子供が学習意欲を落とす原因になることがあります。
特に受験前の子供には避けるべき「叱り方」を紹介しましょう。
・強制的な言葉で勉強するように叱る
「勉強しなさい」「早くやりなさい」といった勉強を促す言葉が必ずしも悪いわけではありませんが、
強い口調でイライラした雰囲気を出すと子供は耳をふさいでしまいます。
勉強はイヤなものだと頭の中に刷り込まれ、勉強が嫌いになってしまうかもしれません。
親のイライラは伝染し、恐怖心も与えるものです。
・「できていない」と言葉で子供に刷り込む
例えば、今までも同じように勉強しないことを何度も叱られている子供は、自信を失っている可能性があります。
毎日親から「あなたは何度言ってもできない」と言葉を浴び続けて、意識の中に潜在的に「できない」という
ネガティブな言葉を刷り込まれているのです。
そのため自己肯定感をなくし、自信をなくすという悪循環に陥っている子供もいます。
・勉強以外のことまで怒りが飛び火する
「勉強しなさい」と叱ってばかりいると、いつしか勉強以外へも怒りの矛先が向いてしまうことがあります。
「何をやってもダメ」「馬鹿なの」などと人格を否定するような言葉を浴びせると、親子の信頼関係は壊れてしまいます。
子供が勉強しない理由とは
家の中で勉強をする習慣がなかなかできない子供もいることでしょう。
どんな理由があるのでしょうか。
・勉強以外のこともやりたい
勉強が好きでも、学校では勉強の話だけをしているとは限りません。
「みんなが話題にしている漫画が読みたい。遊びにも行きたい」と思う子供は多いでしょう。
メリハリをつけることができず、どう時間管理をしていいか分からない子供は多くいます。
・勉強しようとしたのに先に叱られた
「ゲームも終わったし、そろそろ勉強しよう」と思っても、急に「勉強しなさい」と水をさされると、一気にモチベーションが下がります。
誰でも一度は経験したことがあるでしょうから、気持ちは分かりますよね。
・そもそも勉強の仕方がわからない
残念なことに、勉強したくてもどうやって進めていいのか分からない子供もいます。
学校では先生がサポートしてくれても、学校から離れると自主学習の勉強の方法が分からない子は多いかもしれません。
・今勉強をする意味を理解していない
お受験といっても、子供が目標を持つことができなければ勉強は進みません。
勉強をする目的が分からないまま勉強させるのではなく、親がゴールを設定するのが大事です。
お受験の勉強に前向きになる叱り方
子供が勉強にやる気がわいてくる叱り方には、どんな方法があるのでしょうか。
・お受験勉強には休憩地点をつくる
自分の夢があって進んでいる子供でも、集中力を保つことができないこともあるでしょう。
あえて「〇時までは自由時間」などと休憩時間をつくり、存分に趣味や遊びができる時間を持たせてあげます。
そして「楽しめたかな」「良かったね」と叱らずに声を掛けて、勉強時間に向けてやる気を充填させるようにしましょう。
あえて叱らない時間をつくる作戦です。
・具体的に進め方を教える
単に「勉強しなさい」と言うのではなく、どのような勉強をどこまでやればいいのかを指示してあげてもいいでしょう。
まずは、達成感を覚えるように無理のない範囲で始めるのがコツです。
叱らずに勉強を習慣化することで、子供も集中力を発揮します。
まとめ
子供の学力を上げたいと思うなら、叱るときに冷静さを欠いてはいけません。
「今まで叱りすぎていたかも」と感じる方は要注意です。
叱らない時間をどれだけ持てるかというのも、親に課せられたお受験に向けた課題です。
子供の行動に変化が見られるまでは、グッと我慢して勉強のことを口にしない親が工夫することも大事なのです。
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