お受験は親子の受験と言われています。主役のお子様に加え、お母様とお父様の印象も非常に大切です。
特にお母様は、服装や髪型に加えてメイクにも気を遣う必要があります。そのため、お受験当日は清楚で相手に好印象を与えられるようなメイクで臨みたいもの。とはいえ、「いつものメイクで良いのか」「どんなメイクが好印象なのか」と迷ってしまう方も少なくないでしょう。そこでこの記事では、お受験に適したお母様のためのメイク術をご紹介します。
まずは、好印象を与えられるメイクの基本や印象が悪いNGメイクについて、基礎の部分から学んでいきましょう。
目次
小学校のお受験でもママのメイクは必須!
小学校のお受験では説明会や面接の際、学校側は親の印象をしっかりとチェックしています。では、お受験に挑むママは、必ずメイクをしなければならないのでしょうか?
日本では基本的に、女性は外出先でメイクをすることが大人としてのマナーという考えがあります。そのため、どんなに肌がきれいでも、お受験のときにすっぴんはNGです。小学校のお受験を考えているのであれば、今は「子育てや家事で忙しくて、メイクの時間があまり取れない」という方も、普段から正しいメイクのやり方に慣れておくことが大切です。
メイクの練習は通塾のときから始めておく
では、お受験対策のメイク練習を始める目安はいつ頃でしょうか?それは、塾に通い始めるタイミングに合わせてスタートするのがおすすめです。
通塾をスタートする時期といえば、年中の秋~冬ごろとされています。その時期からメイクの練習を始めておけば、約1年間はママ自身の準備ができる計算に。お受験をする子供たちは、「面接やお受験当日にぶっつけ本番で挑む」なんてことはありえませんよね。
それは、ママも同じです。子供がお受験当日に向けてコツコツと準備していくように、ママも受験対策の一環として、お受験に適したメイク術を練習しておきましょう。普段、ほとんどメイクをしない方や、濃いメイクに慣れてしまっているという方は、メイク紹介動画などで研究をしてみたり、プロのメイク指導を受けてみたりするのも手です。
受験シーズンに焦らないように、早めに対策をしておくと良いでしょう。
それぞれ、画像付きでどのような特徴なのか確認していきましょう。
お受験で好印象を与えるママのメイクとは?
お受験で好印象を与えるには、落ち着きがあって上品なメイクを意識すると良いでしょう。“上品なメイク”と聞いて、「薄化粧にすれば良いの?」と思った方もいるかもしれません。しかし、必ずしも上品なメイク=薄化粧とは限りません。上品さをアピールするためには、以下のことが大切です。
- 健康的に見えるように肌色を整える
- 目元は馴染みの良い色味で派手にならないように
- 眉の細さや色は自然に
- 薄付きのチークとリップで立体感を
それぞれのポイントを押さえてメイクをしていけば、自然と上品な印象を作り上げることができます。ナチュラルメイクを意識しつつも、暗い印象になりすぎないように心がけましょう。特に気を付けたいのはベースメイクです。
顔色が悪く、不健康に見られることを避けるには、プライマーやコンシーラーを駆使して、シミ・くすみを隠します。さらに、肌の色に合ったファンデーションで全体を整えて、最後はパウダーで仕上げるのが基本。ただし、マットな質感では厚塗り感が出てしまい重くなりがちです。
お受験メイクでは、艶やかな肌になるように気を付けましょう。そのためには、ご自身の肌に合ったメイクアイテムを見つけておくことが大切です。
また、ここ数年はマスクを付けるのが当たり前となっていたので、あまりリップメイクに重きを置いていなかったという方も少なくないはず。
しかしこれからは、ノーマスクでの説明会や面接が増えてくるでしょう。マスクをしていないときの口元は、意外と人から見られているポイントです。「あの人なんか具合が悪そう」と感じられるような、血色の悪い唇は絶対に避けたいところ。
同様に、ファンデーションなどのベースメイクで顔の血色も一緒に隠してしまっているので、血色感をプラスするためにチークも欠かせません。のちほど、チークやリップメイクについては詳しくお伝えしますが、どちらも上手に使って、立体感のあるメイクを心がけてみましょう。
お受験で印象を悪くするママのNGメイク
前述の通り、お受験のときのママのメイクはナチュラルメイクを意識することが大切です。とはいえ、「ナチュラルメイク」の捉え方は人それぞれ。失敗しないためには、NGなメイク術を知っておくことも大切です。ここでは、お受験の際にママの印象を悪くしてしまうNGメイクをお伝えします。まずは一覧表をご確認ください。
部位 | NGメイク |
---|---|
アイメイク | ・細すぎる眉 ・髪色に合わない色のアイブロウ ・目頭まで引きすぎた濃い目のアイシャドウ ・パール系のアイシャドウ使い ・何度も重ね塗りした濃いマスカラ ・強調しすぎる涙袋 |
チーク | ・フェイスラインを細く見せるための濃すぎるチーク ・自分のパーソナルカラーに合わない色 |
ルージュ | ・アウトラインに引いたリップライン ・濃い目の赤系・ショッキングピンク系・パープル系の派手な口紅 |
部位ごとに解説していきます。
アイメイク
お受験で面接官や学校の担当者の方と会話をしたり、話を聞いたりするときには、必ず相手の目を見る必要がありますよね。その際、相手からは目元をしっかり見られてしまいます。よって、アイメイクはとても重要な部分です。
まずは、光沢感のあるパール系のアイシャドウやグリッターなどは使用せず、肌馴染みの良いブラウン系カラーのアイシャドウをチョイス。目を引き締めて見せてくれるアイラインは、ブラックまたはブラウン系のカラーを細く目のキワに沿って引きましょう。お受験の際には、目を大きく見せたり、可愛らしい印象を作ったりする必要はありません。そのため、涙袋を強調するメイクやまつ毛を長く・濃く見せるようなマスカラの重ね塗りはNGです。
また、眉毛は、細すぎるとキツイ見た目になってしまうので、自然な太さになるよう調節しましょう。普段、明るいブラウン系のアイブロウパウダーや眉マスカラを使用している方もいるかもしれませんが、お受験メイクでは必ず髪の色と合わせた色味を意識しましょう。
チーク
続いてはチークについてです。お受験メイクでは、チークはあくまで顔の血色を良く見せるために使用します。そのため、濃すぎるチークはNGですが、逆にチークを使用しないのも印象が良くありません。小顔効果を狙って、頬骨に沿わせて幅広めにチークをのせるというメイクテクニックもありますが、キツイ印象になりやすいので控えましょう。
ルージュ
最後はリップメイクを確認しましょう。お受験のときは、アウトライン気味に引いたオーバーなリップラインや、派手な色のルージュはNGです。口紅を使用するよりも、カラーリップなど自然に血色感のある色味になるようなアイテムを用いるのがベスト。チークと色合いを合わせると、よりまとまりのある印象に仕上げることができるでしょう。
好感度アップ!お受験のためのママのメイク術
最後は、これだけは押さえておきたい、お受験メイクにおける3つのポイントを紹介します。以下3つは顔の印象を大きく決める大事な要素となります。
- アイブロウは地毛の色に合わせたナチュラルカラーが鉄則
- チークは頬の一番高いところに安定のベージュ系ピンクを
- ルージュはピンクとブラウンを合わせたミセスカラーがおすすめ
それぞれをチェックして、お受験の日までに自分のものにできるように、練習を重ねておきましょう。
アイブロウは地毛の色に合わせたナチュラルカラーが鉄則
眉毛の色味は、髪色に合わせたナチュラルなカラーを選ぶのが鉄則です。特に、普段ヘアカラーをしていて髪色が明るい方も、お受験の際は地毛に近いブラック系のカラーに戻すことがほとんどです。そのため、いつも使っていたアイブロウパウダーやペンシルが、髪色と合わなくなることも。
理想は、お受験の数か月前には、美容室で髪色を地毛に近い色味にカラーリングしてもらって、期間をかけて髪色を馴染ませておくこと。その際に、アイブロウメイクに使うアイテムもしっかりと見直しをしておくことがおすすめです。
眉の形は、太すぎず細すぎず自然なアーチ眉が良いでしょう。眉毛サロンで整えてもらって、自然な眉の形を定着させるのも手です。誠実で堅実な印象を与えられるような眉毛を作っておきましょう。
チークは頬の一番高いところに安定のベージュ系ピンクを
チークは、無難にベージュ系のピンクを使用しましょう。メイクの際は口角を上げてニコっとしながら、頬の一番高いところにうっすらとチークをのせます。普段チークを使わない方も血色の良さを保つためにお受験のときは使ってみてください。
また、メイクカラー選びでは“パーソナルカラー”を意識すると、よりご自身に合ったメイクができるかと思います。ちなみに、パーソナルカラーとは、人の瞳や肌色、髪色や血管の色などを見て、それぞれにあったカラーを見出すもの。「イエベ春・イエベ秋・ブルべ夏・ブルべ冬」という4つのタイプに分けることができます。それぞれのタイプに似合うチークの色味は以下の通りです。
- イエベ春…コーラルピンク・アプリコット
- イエベ秋…ベージュ・テラコッタ
- ブルべ夏…ベビーピンク・ローズピンク
- ブルべ冬…ローズピンク・チェリーピンク
チークのカラーを選ぶときは上記を参考に、パーソナルカラーも意識してみると良いでしょう。ただし、薄く付ける意識を忘れずに。クリームチークをスポンジにとって、少しずつ馴染ませながら付けると自然な薄付きになるのでおすすめです。
ルージュはピンクとブラウンを合わせたカラーがおすすめ
唇の血色の悪さをカバーするためにルージュを使用するなら、ピンクとブラウンが混ざった、温かみのあるピンクベージュを使用するのがベスト。母性を感じさせるような落ち着きのある色味なので、顔全体を柔らかい印象へと導いてくれます。
また、メイク時に唇の縦ジワが気にならないように、普段からリップのケアも忘れずに行いましょう。受験当日まで、メイクの練習はもちろん、スキンケアやリップケアも念入りに行うことで、メイク馴染みが良くなり、よりナチュラルメイクに仕上げることができるので、意識してみてください