お受験の指導・対策はどのように行われるの？

小学校受験とは、中学校受験や高校受験とはまったく毛色が違うものです。
そのため、お受験の指導や対策をしているところも多くあります。
しかし、いったいどのようなことが行われて、何を基準に選んでいけばいいのかわからないと
頭を悩ませる親御さんは少なくありません。
ここでは、お受験の指導や対策はどのようなことが行われているのかについて、詳しく解説します。

未就学児に対しては「読み書き」メインの指導はなされない

中学校受験や高校受験、大学受験の指導や対策をしてもらう場合、子供を塾に通わせたり、家庭教師を読んで、勉強を教えてもらったりすることが多いでしょう。
ただし、小学校の受験などの対策、指導をしてくれる幼児教室などでは、一般的に勉強を教えることは少ないです。
なぜ勉強を教えないのかというと、近年私立小学校のお受験の際には、読み書きだけで優劣を決めるのではなく、行動観察においての評価を重視する私立小学校が増えているからです。

行動観察では、子供のもつ社会性や協調性、そしてコミュニケーション能力、規範意識などが備わっているのかをみられます。
小学校でしっかり適応することができるのかを評価されるのです。

また、読み書きであってもそうでなくても、課題に対しての取り組み姿勢が評価されます。
積極性や集中力、そして忍耐力は将来の学力向上には必要不可欠なものです。
未就学児時点での学力ではなく、将来的な伸び代を評価される傾向があります。

行動観察・指示行動への対策

このように、社会性や協調性、規範意識などが備わっているかを評価されるため、幼児教室などでのお受験指導、対策でも重点的に取り組みが行われています。
具体的な方法としては、過去の小学校受験において実際に出題されたことのある課題や作業、そしてゲームなどを行っていきます。
その際には、前述した能力を身につけられるような指導が行われていくのです。

これらの能力は、知識として覚えるのではなく、実際に行動をして習慣化させる必要があります。
お受験当日に、自然と行動できるように、幼児教室などで十分な経験を積み重ねていくのです。
厳しく指導してしまっては、子供は嫌がってしまいます。
そうすると、受験に必要な能力を得られないだけではなく、子供自身に大きな悪影響となるでしょう。

逆に楽しいと思ってもらえれば、非常に効率よく吸収していきます。
幼児教室などでは、周りのお友達や先生と一緒に楽しみながら、受験に必要な能力を身につけさせてもらうことができるのです。

コミュニケーション力のアップ

小学校受験では、どれだけ親ががんばったとしても、実際に受験するのは子供です。
面接などでは、子供自身が応対をしなければならないため、しっかりとしたコミュニケーション能力を身につけなければなりません。
特にきちんとしたあいさつができるかなどがよくみられる傾向にあります。
また、面接時に、聞かれたことについて、十分に理解したうえで、ハキハキと自分の考えを述べる子ことができるのかも重要視されています。

コミュニケーション能力についても、一朝一夕で身につけられるものではありません。
普段から親御さんとしっかりとしたコミュニケーションに加え、幼稚園でのお友達や先生との会話が必要不可欠です。
また、幼児教室などでもコミュニケーション能力向上の場として活用することができるでしょう。
幼児教室によっては、行動観察対策だけではなく、コミュニケーション能力向上の対策もしています。
あいさつだけではなく子供とお話をする一定の時間を設けていることも多い傾向です。

まとめ

小学校受験では、読み書きだけの学力を重視するのではなく、社会性や協調性、そしてコミュニケーション能力などが重要です。
幼児教室などの、小学校受験の指導・対策を行っている場では、これらの能力の向上をサポートする施策を行ってもらえます。
実際に、どのような指導や対策を行っているのか、体験してみてから検討するとよいでしょう。

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