将来への投資!「お受験」での進学のために掛かる費用の相場

受験といえば高校や大学というのは一昔前の話で、今や小学校受験も珍しいことではなくなっています。
ある有名私立小学校の受験日には、幼稚園クラスの半分の子どもたちが休みだったという話も聞かれます。
小学校受験に興味はあるけど気になるのは費用という方が大半ではないでしょうか。
今回は、気になる小学校受験に掛かる費用について取り上げます。

「お受験」でお金が掛かるポイント

小学校受験をすることによって、発生する費用は大きく5つあります。
1つ目が小学校受験を目的とした幼児教室(塾)の月謝です。
自力でお受験をされるご家庭もありますが、多くのご家庭では幼児教室へ通われているので掛かりますね。

2つ目が模擬試験代です。幼児教室によっては毎月開催されるところもあり、受験直前の学校別模擬試験などもあります。
また、幼児教室に通ってないご家庭でも模試はお子さんが試験に慣れるためにも受けていたほうが安心です。

3つ目がドリル代です。
家庭学習用のドリルが市販されており、購入して親子で勉強されるご家庭がほとんどではないでしょうか。
また、学校別の過去問題や予想問題集などが販売されており、受験対策として必要になります。

4つ目が受験用の洋服代です。
お子さんの洋服だけでなく、親子面接がある学校であれば、ご両親の洋服代も掛かります。

5つ目が受験費用です。
受験は2~3校受けられるご家庭がほとんどで、受験する学校分だけ費用が発生します。
その他、細かな費用ですが、幼児教室に行く交通費や受験願書に貼る写真代、お子さんの幼児教室が終わるのをカフェで待つのであれば、お茶代なども掛かりますね。

お受験に掛かる費用の相場

お受験に掛かる費用の相場についてスポットを当ててみましょう。
まず、1つ目は、お受験費用の大半を占める幼児教室の月謝です。
通う幼児教室によって大きく差がありますが、月額4万~6万円が目安となります。
ある小学校に特化している幼児教室であれば月に10万円掛かることも。

割高でも月謝の中に、模擬試験代も含まれていることもあるため、確認が必要ですね。
幼児教室とは別に体操教室や絵画教室などの習い事に通うとさらに金額が掛かるので、全部で月額10万~15万円費用が掛かったというご家庭も少なくはありません。

2つ目の模擬試験ですが、1万~2万円が相場です。費用に幅があるのは、模擬試験の内容にも違いがあり、ペーパーテストの他に、行動観察や面接なども含まれる場合があります。

3つ目の家庭用のドリル代は、1冊2,000円前後です。購入する冊数によって変わってきますね。

4つ目の受験用の洋服代は、年長さんのときに掛かるものです。親子で服が10万~20万円、バッグやシューズなどの小物が5万~10万円トータルで15万~30万円程度は掛かるでしょう。

5つ目の受験代は、私立小学校で2万~3万円、国立小学校で3,300円(2018年)が掛かります。

これらの費用は、受験準備を始めるタイミングによって違います。
幼児教室に通わないご家庭で、受験準備期間が年長さんのときだけであれば50万円程度です。
年少さんから始めるのであれば、3年間で300万円が相場とされています。

「将来的にみれば安い」という考え方もできる

小学校に入る前の費用をみるとお受験は「高い」とイメージをもってしまいますね。
しかし、それでも、小学校受験を目指す人が増えているのは金額以上のメリットがあると考える親御さんが多いからでしょう。
大学までエスカレーター式という点にメリットがたくさん詰まっています。
小学校に入学すれば、その後の受験はありません。

もちろん、内部テストはあるものの、塾に夜遅くまで通わなくてすみます。
受験のための勉強でなく、自分の興味があることの勉強ができるなど、才能が伸ばせるゆとりがあるという点は、見逃しがちなメリットです。
反抗期が受験と重なって、高校や大学の受験が満足できる結果ではなかった話もよく聞く話です。
また、エスカレーターで大学まで行けると友人関係も深く築け、人脈も広がります。
大学によっては付属小学校出身でないと入れないサークルまであり、就職で優位ともいわれています。

もう1つ大きなメリットとして、教育環境が整っていることがあげられます。
先生の転勤も少ないので、学校のレベルが一定して、志の高い教育が受けることができます。
初等教育時期の人間形成の重要性から力を注いでいるところも多く、学習以外の部分で細やかな気配りがみられます。

ご紹介したように、受験して小学校に進むとお金に変えられないメリットがあり、お受験費用は「将来的にみれば安い」という意見も多く、小学校受験に臨むご家庭が増えているのです。

まとめ

お受験の費用にまつわるお話をしました。
進学など将来的なことを考えると結果的に、お受験は費用以上のリターンがあるという思いになりませんでしたか?
子どもたちの将来を考えるうえで、正解は先々にならないとかわからないものです。
しかし、受験しようとするお子さんにやる気がみえ、小学校受験できる環境がご家庭で整っているのであれば、先行投資として、チャレンジしてみてはいかがでしょうか。

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