子どもにより良い教育を受けさせたいという思いから、小学校のお受験を目指す親御さんが多いのではないでしょうか?
お受験に合格することで、将来の生活に良い影響をもたらすこともあるでしょう。
では、この小学校のお受験という文化はいつごろから、どのように始まったのでしょうか。
お受験の文化の歴史について詳しくご紹介いたします。
目次
お受験の始まりはいつ?
小学校のお受験の歴史は大正時代から始まりました。
当時の公立小学校での教育は1クラスの人数が70人を超えることもあり、生徒全体に向けた教育が行われていました。
そのため、一人ひとりの生徒を丁寧に気にかけるような教育ではありませんでした。
しかし、私立小学校では1クラスあたり30人程度の人数で、公立小学校よりも生徒の個性や素質を尊重するような教育を行うことが可能でした。
また、学歴社会が始まったのも、同じく大正時代からです。
その影響もあり中学校・高等学校への入学の競争が激化しました。
そこで、私立小学校では大学までエスカレーターで上がることができる一貫教育を行うようになり、激化した入学の競争を体験することなく大学まで入学できるようになりました。
中高一貫という制度によって私立小学校に人気が集まると、私立小学校の志願者は定員を大きく上回るようになりました。
当然、志願者を全員入学させることはできないので、入学を選抜する学力試験や面接が導入されるようになったのです。
私立小学校は全小学校のわずか1%
私立小学校がどれだけあるかご存知でしょうか。
2020年度の文部科学省の調査によると、全国に私立小学校は240校でした。
ちなみに公立小学校の数は19,525校です。
ここからも分かるように、私立小学校は全国の小学校のおよそ1%しか存在していないのです。
公立の学校の場合は、国が教育のカリキュラムを作成しています。
しかし、私立の場合はその学校によって自由に方針を立てることが可能です。
授業スピードや質など教育内容が大きく異なる場合もあり、入学した学校によっては、公立では受けることができないような授業もあるでしょう。
たとえば、東京の私立小学校では、6年間、週5日の英語の授業を受けるカリキュラムがあるなど、学校によって特色のある教育を受けることができます。
こうした多彩なプログラムを受けることができる私立小学校へ入学するためには、お受験に合格しなければいけません。
しかし、私立小学校は全国の小学校のわずか1%程度しかなく、入学者の数には定員が設けられているため、合格することは容易ではありません。
「お受験」をすることの意味を考える
「より子どもにあった教育を受けさせたい」「できるだけ進学しやすいほうがいい」など、お受験の目的はさまざまです。
私立小学校が少ない中でも多くの家庭がお受験を目指しているでしょうが、そんなときだからこそ、今一度お受験をすることの意味について考えてみてください。
お受験は「子どもに少しでも良い教育を受けさせてあげたい」「将来の生活を良くしてあげたい」という思いなど、子どものために行うものです。自分の周りがお受験する人たちばかりだからといってその人たちに合わせたり、見栄を張ったりするためにお受験を行うものではありません。
決意された理由はそれぞれ違うとは思いますが、お受験をすることの意味を忘れてはいけません。
本格的にお受験の対策を行うためには、多くの時間を割く必要があります。
塾に通わせたい場合にはその分お金もかかります。
また、私立小学校では行事や懇親会にかかる費用も高額な場合もあり、入学してからもお金がたくさんかかるかもしれません。
お受験を目指す場合は、保護者の方も当然大変ですが、一番がんばるのは子どもです。
お受験に失敗したとき、子どもは挫折し大きなショックを受けるかもしれません。
そのため、
「お受験の動機が周りに合わせているだけではないか」
「本当に子どものためを思ってのことなのか」
について、今一度確かめてみてください。
まとめ
大正時代から始まった私立小学校ですが、2020年には全小学校のうちわずか1%と、とても少なくなっています。
そんな現在でもお受験の文化はなくなっておらず、私立小学校を目指す家庭はたくさんあります。
また、お受験を目指すには、保護者も子どもも多くの時間を割いて努力することが必要です。
そのため、なぜ子どもを私立小学校に入学させたいのか、その意味を今一度振り返ってみてください。
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